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セザールの夜

こんばんは、ご無沙汰してしまいました茉野です。

先週末、セッションハウスの地下がまた熱いことになっていました!!
2009年のレジデンス・アーティスト第一弾☆☆
セザル・アウグスト・モニスさんの公演です!!!

開演前から客席に漂う空気がいつもとは違っていましたが、ダンスが始まってすぐにその予感が確信に変わり、ダンサー達の体に客席の全員がのめりこんでいくような高揚感があったように思います。

セザールさんの身体技法のベースはバレエです。完全なるターンアウトと上体の引き上げによる弾力のある四肢の振り上げなど、ダンサーたちのテクニックにただただ意識が飲み込まれていくような1時間半。。どんなに激しく動いても、超絶技巧に成功するどんな時よりも、さりげなく5番ポジションで手をアンオーに上げるその一瞬のポーズだけで、圧倒的な美を生み出すことに驚きました。

振り返って考えてみると、私たちは、日本の重たくてしっとりとした空気を背負って踊っているのだなぁということを感じます。大学時代にパルッカ・シューレ舞踊学校でバレエレッスンを受けた時、空気が軽くさっぱりとしていて、青い空に向かってアロンジェをするだけでそのまま飛び立ってしまいそうな錯覚に陥り、「やはりバレエはこの空気だから生まれたのかも」と偉く納得したことを思い出します。日本人として、地面へ向かっていく志向を活かして、バレエの引き上げともまた違った“浮き上がり感”みたいなものをレッスンでは探しているのかななどと考えています。


すっかり長くなってすみませんでした。
次は、、、コラボレーションダンサーのなおちゃん!!よろしくお願いしまーす★

by madocinema | 2009-05-19 20:52  

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